募集終了
岐阜・旧春日村 消えゆくまぼろしの『在来茶』を後世に残したい

「日本のマチュピチュ」の名づけ親 ちゃぼぼ園代表(故 中村さよ)の想いを受け継ぐ

岐阜県 揖斐川町
集まっている金額
155,000円
現在
12 %
プロジェクトは成立しました
目標金額 1,200,000円
参加人数 7人
募集期間 2023年10月26日
〜 2023年12月31日
オーナー 株式会社森本工房
『ソーセージ屋が受け継いだ、不思議な「ほうじ茶」』

あの一杯を飲まなかったら、
きっとやることはなかった。
今まであんな「ほうじ茶」を飲んだことがなかった。

はじめまして、
森の中の手作りハム&ソーセージ森本工房
代表の森本 です。

岐阜県揖斐川町から
「手作りハム・ソーセージ」の作りたてを
全国へ贈っております。

https://www.oco-s.jp/data/ec/599/森本工房.jpg

毎日、ソーセージを作っている私に起こった
実際にあった、不思議な出来事をお伝えしたいと思います。


それは、私が今から6年前に
ソーセージに合う素材は何かないかと探していた頃のお話です。

朝9時にオープンするため、お店のシャッターを開けると
ひとりの女性が立っていた。

「お待たせしまた、どうぞ」と伝えるとその方は中に入ってこう言った。

「私はお客ではないんです。朝起きたら、ここへ来ないといけないというお告げをいただいてきました。
お茶屋なんですけど少しよろしいですか。」

怖い、やばい人が来た。
それが中村さよさんとの初めての出会いだった。

「私は、ここから10分ほどの所から来ました。
春日で自然農法でお茶を作っているものなんですけど、どうしても使って頂きたい素材があるんです。
それは、「在来茶」という760年続くお茶の品種なんですけど、全国で3%しか作っていない幻のようなお茶なんです」

「無農薬、無肥料で作っていて、ミネラルが一杯で身体にとってもいいの。
だけど、お茶として出すだけだとまだ、栄養が茶殻に半分残ったままでもったいない。
これをソーセージに混ぜて作ってみたら全部食べて頂けるから身体に良いかなと思って・・・。一度試してみません?」

https://www.oco-s.jp/data/ec/599/carousel1.jpg

ほうじ茶が一番人気なのと言われるので飲んでみる。

「なんだこれ、美味しい」
独特の香りと、甘さがゆっくりやってくる。他のほうじ茶を飲むと喉が乾く感じがあるのに対して、やさしく潤してくれる。

「香りが良くて、身体に染み渡る優しい味ですね。飲んだことないすごく美味しいお茶ですね」と伝えると
ほうじ茶が入っていた袋を見せてくれて
「だから名前に「やさしい ほうじ茶」って付けているの」と言って笑った。

早速、ソーセージの試作に取り掛かる。

岩塩で漬け込んだ豚肉を粗挽きにし、ドイツスパイスを混ぜ合わせ、最後にほうじ茶を練り込んだ。
26mmの天然羊腸に詰め込み、表面がウエットな状態になるように乾燥し、サクラで軽く燻して、最後にオーブンで焼き上げた時だった。

「なんだこれは」
ソーセージから脂がどんどん流れ落ちていく。絞られていく様子に唖然とした。
あとでさよさんに聞くと、脂をだす成分があるとのこと。今までいろんな材料で試してきたが見たことがない光景だった。
おいしい部分が流れ出てしまって大丈夫かと始めは思ったが、食べて驚く。あっさりして美味い。

配合の調整など繰り返し「ほうじ茶のフランク」は誕生。

https://www.oco-s.jp/data/ec/599/森本工房 3.jpg

出来上がってすぐに名古屋の催事で2日間販売することにした。
オーブントースターで温め切って、試食を出してみた。

お客さまの反応は、食べたことない味、珍しいね。なんて声を多く頂いた1日目だった。

2日目の朝一番に、一人のおばあさんが買いに来てくれた。
「あんた、昨日買って私、いつもなんでも蒸して食べるで野菜と蒸して食べた。これはあっさりして食べて分かる身体に良い」

「あんた昔私、庭に虫がおったもんで殺虫剤かけたら、それから身体中に湿疹できてまって、どこの医者行っても治らなんだけど、お茶飲むと毒だしできるでええって聞いてからお茶を飲み続けたら治った。だからな、このソーセージはいいお茶が一杯入っとるし、年寄りは肉食わなあかんって言われるけど、あっさりしてちょうどええ。兄ちゃん、身体にええもんやで自信持ってしっかりと売らなあかんで」
と言って冷蔵庫に並んでいるすべてのほうじ茶フランクを買っていかれました。

たて続けに不思議な出会いからどんどんお茶に興味が湧いた。
さよさんの茶畑をまわりお茶摘みをし、いろんなお茶を試飲した。
毎年の新茶の出来ぐあいなど一緒に飲むこが増えていくと、「森本さん味が分かるから」と品評会に出すお茶を選んだり、甘茶とほうじ茶をブレンドして「甘ほうじ茶」を二人で開発して販売したり、交流が深まっていった。

また、さよさんのところにお茶の生産を学びに来ていた日比野くんとも出会った。
「僕、有機栽培したくて春日に来たんですけど、知らないうちにさよさんにお茶の世界に引き込まれた感じです」

三人でイベントに参加して、まずは春日の在来茶を知って頂くことに力を入れた。
これからもずっとお茶を学んでいける、そう思っていた。


お茶農家「ちゃぼぼ園」代表 中村さよさんの作業場には
いつもこの言葉が掲げられていた。

「花は根にかへり 真味は土にとどまる」

https://www.oco-s.jp/data/ec/599/ちゃぼぼ園.jpg

さよさんは、今から20年ほど前、実家のお茶の良さに気づき手伝いを始めます。
興味を持ち、調べれば調べるほど、お茶の魅力に没頭していきます。

昔から変わらず、無農薬で栽培し、安心安全な美味しいお茶は、身体に入るものだから
大事に大事に育てないといけない。

しかし、生まれ育った風景は、今では後継者がいない為、荒れ果てた茶畑が広がっている。
荒れた畑は、ハチの巣が増えたり、動物のすみ家となって、危険が増えるばかり。

滅びゆくこの村をなんとかしたい。思いはどんどん積み上がっていきました。
まずはこのお茶の良さ、この村を知って頂こう。
知ってもらうにはどうしたらいいか考えました。

茶畑の風景は「マチュピチュ」に似ていると思い
「日本のマチュピチュ」とこの地域を紹介するようになりました。
また、いつも茶畑には雲海が広がっているので「天空の茶畑」とも案内し始めます。

https://www.oco-s.jp/data/ec/599/ちゃぼぼ園 2 (2).jpg


ある時お茶摘みをした後、茶葉を車に置き忘れてしまいました。
次の日の朝、時間がたったそのお茶の香りをかいだ時、発酵したあまりに良い香りに驚きました。

それからほうじ茶や和紅茶作りに挑戦し始めます。
村のおばあちゃん達を集め和紅茶の講習会を行い、昔ながらの手摘みした茶葉を手揉みして、
試行錯誤しながら一口目から後味まですべて美味しい茶葉になるよう取り組みます。

地域のおばあちゃん達にお給料を払えるように必死に営業やイベントに参加し、
まずは春日のお茶を知ってもらうと全国各地を回りました。

そのうちに評判となり料理人やパテシエと繋がりができ、味を正しく届けることができるようになりました。
有名レストランや高級旅館などから注文を頂くようになり忙しくなってきました。

そんな頃、中村さんにガンが見つかりました。
お茶の作業は、草取りや剪定作業など1年中忙しい。ごまかしごまかし行っておりましたが、
2023年2月、多くの方に惜しまれながらお亡くなりになりました。

https://www.oco-s.jp/data/ec/599/さよさん写真.jpg

さよさんが愛したそのお茶は、今や全国に3%しか残っていない品種、在来茶(ざいらいちゃ)。
岐阜県(旧春日村)、この大地でしかできない幻のお茶。

760年続く茶畑は、急斜面の高地にあります。
独特の景観は中村さよさんが名付けた「日本のマチュピチュ」として今は有名な場所となりました。

今、世の中では品種改良して作りやすい「やぶきた」という品種が80%以上。
在来茶は、人の手によって改良されていません。一株一株が個性ある茶株で、長い年月をかけて
くっつき迷路のような形となり、今に至っています。

なぜ、無農薬なのか?

夏に収穫する2番茶は虫が多く発生するためどうしても
防虫剤をしないといけない。

ちゃぼぼ園では、それをしたいくない。年間の収穫量は減っても
緑茶は、春にしか収穫致しません。年1回だけ。
ですから、量は多くはありません。

なぜ、無肥料なのか?

品種改良された一般的な茶株は、年数が浅く根が短いため
肥料がないとうまく育ちません。ですから与えると味は肥料の影響を受けます。

在来茶は、根が深過ぎて肥料が届きません。760年続く茶株。地中深くにはりめぐらされた根は、土壌のガラガラな石からミネラルを吸い上げます。
中国の最高級のお茶は岩から生えているお茶だと聞いたことがあります。
その土壌に近いのがこの旧春日村。国歌の中にある「さざれ石」があるのもこの村です。

無農薬、無肥料で育てるのは簡単なことではありません。
一年中、人の手がかかります。
収穫量もほんのわずか。
急斜面の茶畑は、命懸けです。

だけども、

どうしても、この味を体験してしまったら
もう一度飲みたい。あの一杯が、最高のご馳走。

さよさんのご家族と農家さんと相談しこれからを話し合いました。

作り方を教わった生産農家 日比野と味を教わった 森本工房が製茶業を取得し
「ちゃぼぼ園 森本工房」を2023年4月18日にスタートさせました。

今までのさよさんと一緒にやっていた方々と協力して、
偉大だったあの方の思いを受け継ぎ新茶を摘みました。

今年から新しい取り組みとして、場所ごとに収穫して、製茶しました。
12カ所それぞれの味比べです。通常はすべてまとめて製茶していましたので初めての試みです。

場所の地形は様々です。
森のそば、川沿い、急斜面のところ。
飲んで納得、すべて個性ある全然違う味です。

良い味になるよう選別し、熟成、乾燥、焙煎をし、
それぞれのポテンシャルを発揮できないか。
挑戦しております。

さよさんが大事にしてきたこのお茶を
海外が求める正真正銘のオーガニックな味。
目指すのは、滅びゆくこの村がみんなに大事にしてもらいたい。

これからの道のりは、前途多難。

お茶摘みや剪定作業の人材不足。
新しい機械を買うための資金の調達。
収穫しては、茶葉の選り分け、乾燥、ほうじ焙煎のタイミングの調整。
和紅茶の熟成の期間等、実験の繰り返しは続きます。

課題が山積だけど、なんとかこのお茶を残し、次へ繋いでいきたい。

1ヶ月前このプロジェクトを教えて頂きました。
まずは知ってもらえるチャンスだと思い、申し込みました。
皆様のご支援頂けましたら、新しい機械等を購入し、
より製品の品質向上へ使わせて頂きます。

一人でもご賛同いただき、
たくさんのお友達にもご紹介頂けたら嬉しいです。
一杯のほうじ茶を飲む瞬間、最高に贅沢な時間を過ごすことができます。

https://www.oco-s.jp/data/ec/599/森本工房 2.jpg

ここまで長い文を読んで頂きまして、ありがとうございます。
いつもさよさんは、さよさんは作業を頼むときに言っていた言葉があります。それは、
「真心込めてお願いします」

私たちのお茶を飲んで頂き、この茶畑、さよさんのことを知って頂けたら幸いです。


 

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

<プロジェクトへの寄附について>
本プロジェクトへのご寄附は、税制上の優遇措置の対象ではありません。
 

<適格請求書(インボイス)としての領収書の発行について>
本プロジェクトの事業者は、適格請求書(インボイス)発行事業者です。
〒501−0601 岐阜県揖斐郡揖斐川町北方1405−3
株式会社 森本工房       登録番号T4200001016938

詳細は「よくあるご質問」https://www.oco-s.jp/faqをご参照ください。











 
2023年10月26日 00:00十六銀行揖斐川支店からの応援メッセージ

十六銀行揖斐川支店 担当:後藤久尚

株式会社森本工房様は、代表者である森本朋弘氏が、本場ドイツで手作りハム・ソーセージをマスターするためにドイツで修行を経て、豚の餌づくりから一貫して管理する究極の手作りソーセージ製法を取得し、平成14年8月に岐阜県揖斐川町にて「自家製ハム・ソーセージ森本工房」を開業しました。
今般、全国に3%しかないとされる地元揖斐川町春日地域の希少な品種「在来茶」の販売を株式会社森本工房様が茶農家様より引継ぐ事となりました。同時に先代から「在来茶」を後世に残して欲しいとの熱い意思も引継ぎました。十六銀行揖斐川支店は、その熱い意思をクラウドファンディングにて広く世の中に「在来茶」の存在を知って頂くべく、今回のプロジェクトを企画しました。
是非とも希少なお茶を皆様が体験して頂き、後世に伝えていこうではないでしょうか。
 

2023/11/30 岐阜県
このお茶気になっていました。
2023/11/10 岐阜県
揖斐にまぼろしのお茶が生息している事をはじめて知りました。楽しみです。頑張って下さい。
2023/11/08 岐阜県
微力ながら応援しています。
2023/10/26 愛知県
頑張って下さい!応援しています!
2023/10/26 岐阜県
歴史ある在来茶を後世に伝えていきたいですね。

ちゃぼぼ園 応援コース


¥10,000

ちゃぼぼ園を応援してくれる方へ
お礼のお手紙をお送りいたします。

ちゃぼぼ園 森のプレミアム5点セット

3人が参加しました
残り 97 個

¥15,000

<特典1>
森のプレミアム5点セット

お茶 原材料名 在来茶  原産地 岐阜県揖斐川町

1、「在来茶 森の緑茶テイーバッグ(2g×16p)賞味期限 約1年間 保存方法(常温)   
2、「在来茶 森のほうじ茶」 (40g)賞味期限 約1年間 保存方法(常温)
3、「在来茶 森のほうじ茶テイーバッグ(1.8g×16p)賞味期限 約1年間 保存方法(常温)
4、「在来茶 ほうじ茶(粉) 300g 賞味期限 約1年間 保存方法(常温)
5、「在来茶 熟成 ほうじ茶」 (40g) 賞味期限 約1年間 保存方法(常温)※特別限定 
6、全国送料込み

ちゃぼぼ園 森のプレミアム5点セットと2024年新茶セット

3人が参加しました
残り 97 個

¥20,000

ちゃぼぼ園 森のプレミアム5点セットと2024年新茶セット

<特典1>森のプレミアム5点セット お届けについて 2024年1月から2月までの間にお届けいたします。
<特典2>2024年新茶セット    お届けについて 2024年6月から7月までの間にお届けさせて頂きます。
 
 食品表示  「お茶すべて 」 原材料名 在来茶   原産地 岐阜県揖斐川町

<特典1>森のプレミアム5点セット

1、「在来茶 森の緑茶テイーバッグ(2g×16p)賞味期限 約1年間 保存方法(常温)
2、「在来茶 森のほうじ茶」 (40g)賞味期限 約1年間 保存方法(常温)
3、「在来茶 森のほうじ茶テイーバッグ(1.8g×16p)賞味期限 約1年間 保存方法(常温)
4、「在来茶 ほうじ茶(粉) 300g 賞味期限 約1年間 保存方法(常温)
5、「在来茶 熟成 ほうじ茶」 (40g) 賞味期限 約1年間 保存方法(常温)※特別限定
6、全国送料込み

<特典2>2024年新茶セット

1、2024年地域より厳選した3種類の新茶(40g×3p)   賞味期限 約6ヶ月間 保存方法(常温)
2、在来茶 森の緑茶テイーバッグ」((2g×16p)  賞味期限 約1年間 保存方法(常温)
3、全国送料込み

法人・個人様 ちゃぼぼ園 森のプラチナセット

1人が参加しました
残り 9 個

¥50,000

ちゃぼぼ園 森のプラチナセット

2回に分けて、最高のお茶をお届けいたします。
地域ごとにお茶を摘み、テイスティングし、製茶していきます。
特に新茶は、天候によりお茶の状態は毎年違います。
その年にしか味わえない一品。
貴重なお茶を選別して、皆様へお届けいたします。

<特典1>(森のプレミアム5点セット)✖️3セット お届けは、2024年1月から2月の間にお届けいたします。
<特典2>(2024年新茶セット)✖️3セット     お届けは、2024年6月から7月の間にお届けいたします。


食品表示 「お茶すべて 」 原材料名 在来茶 原産地 岐阜県揖斐川町

<特典1>森のプレミアム5点セット✖️3セット
以下の内容を3セットご用意いたします。

1、「在来茶 森の緑茶テイーバッグ(2g×16p)賞味期限 約1年間 保存方法(常温)
2、「在来茶 森のほうじ茶」 (40g)賞味期限 約1年間 保存方法(常温)
3、「在来茶 森のほうじ茶テイーバッグ(1.8g×16p)賞味期限 約1年間 保存方法(常温)
4、「在来茶 ほうじ茶(粉) 300g 賞味期限 約1年間 保存方法(常温)
5、「在来茶 熟成 ほうじ茶」 (40g) 賞味期限 約1年間 保存方法(常温)※特別限定
6、全国送料込み

<特典2>2024年新茶セット✖️3セット 
以下の内容を3セットご用意いたします。

1、2024年地域より厳選した3種類の新茶(40g×3p) 賞味期限 約6ヶ月間 保存方法(常温)
2、在来茶 森の緑茶テイーバッグ」((2g×16p) 賞味期限 約1年間 保存方法(常温)
3、全国送料込み

募集中のプロジェクト